Aircraft
プロトタイプから本番機へ。挑戦の度に学びを反映し、設計と製作の再現性を高めています。
2024年12月 - 2025年2月
手探りでのゼロからの機体設計。コストを抑え、製作のしやすさを優先した設計でしたが、主桁をはじめとした主要パーツの強度不足が判明し、製作を断念。
2025年5月 - 9月
X1の失敗を糧に、強豪チームの設計を参考に高度な機体を目指す。しかし設計を進める中で、現在の技術力では実現困難と判断。X3への重要な教訓になりました。
2025年12月 - 2026年7月
X2で得た学びを踏まえ、性能と製法に合わせて最適化した本番機。2026年の鳥人間コンテストで私たちの可能性を示すための機体です。
Prototype - 2024年設計
強度課題により製作中止。ここから得た学びを次機に反映しました。
Structure
主桁(CFRPパイプ)とかんざし(桁どうしを接合する内部パーツ)から成り、パイロットと機体自身の全重量を支えながら、飛行中に翼にかかる荷重を受け止めています。
リブ・ストリンガー・プランク・後縁材・リブキャップ・フィルムといった部材で構成されており、翼の断面形状(翼型 GOE647)を正確に維持しながら、層流を保って抗力を抑える働きをしています。



炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のパイプで、いわば翼の背骨にあたる最も重要な部材です。SOARAでは0-1-3-4-5-6番の計6本の桁を使って翼幅18.8mを構成しており、東京理科大学の鳥人間サークル鳥科さまを通じて、有限会社スリーホープ製のものを購入しました。
隣り合う桁の内側に差し込んで接合するための円筒状のパーツです。SOARAでは2番桁を抜いた構成にしているため、1番桁と3番桁を繋ぐかんざしを新たに製作しました。鳥科さまのかんざしをベースに、その上から3mmヒノキ棒を巻いたうえでガラス繊維を1層積層してエポキシ樹脂で固めています。


翼型GOE647の断面形状を維持するための骨組みで、翼の「肋骨」のような存在です。10mm厚のスタイロフォームを重力式スライサーでスライスし、MDFレーザーカット製のマスターに沿って電熱線で切り出しています。翼弦1.4mの矩形翼なので全リブが同じ形状になり、製作を大幅に効率化できました。
リブとリブの間でフィルム(外皮)が凹んでしまうのを防ぐための縦通材です。3×5mmのヒノキ角材を、断面の長辺(5mm)が翼表面に対して垂直に立つように配置して曲げ剛性を高めています。圧力のかかるプランク端に配置し、強度を補っています。

翼の前縁(Leading Edge)を覆って、正確な曲面形状を保つことで層流を維持するパーツです。前縁は空気が最初に触れる部分なので、ここの精度が揚力と抗力にそのまま影響します。SOARAでは軽量で加工しやすいスチレンペーパーを採用しました。
リブの上下縁に貼り付けて、フィルムの張力からリブを守るための補強材です。一般的にはバルサ材が使われますが、SOARAでは20mm幅で精度を出しやすいヒノキ材を採用しています。後縁付近では後縁材との段差が生まれないよう、先に後縁材を貼ってからリブキャップを直交させて接合しています。

翼の最後尾を鋭く仕上げて、空気の流れをきれいに切ることで抗力を減らすパーツです。SOARAではヒノキとスタイロフォームを組み合わせた複合構造を採用しました。リブの後縁20mmを上下から1mm厚のヒノキで挟み、リブ間には斜めにスライスしたスタイロを挿入しています。(写真は試作なのでヒノキのみです)